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お口の健康維持に必要なこと
それは私たちの知識や技術だけではなく、患者さんの協力と、お互いの信頼です
秋山歯科クリニックの歯科医師は私一人だけです。患者さんによっては、来院のたびに担当医が変わることで、不安を抱かれる方もいらっしゃると伺います。ご来院いただくすべての患者さんを私自身が診療することが、患者さんとの信頼関係につながると考えています。
INTERVIEW 01
「街の頼れるかかりつけ医」として親しまれている院長先生ですが、そもそも歯科医師を志した理由を教えてください。
INTERVIEW 01
私の実家は、祖父の代から続く歯科医師の家系です。祖父は熊本の玉名郡南関町という場所で、明治の末期から昭和の半ばまで、歯科医師と獣医師のダブルライセンスを持って地域医療を支えていました。その後、私の父が昭和33年に熊本市の中心部である新市街に歯科医院を開業し、地域の皆様のお口の健康を守り続けてきました。
そのような環境で育ちましたから、長男である自分が父親の後継ぎとして同じ道に進むというのは、良くも悪くもごく自然な流れだったのだと思います。
INTERVIEW 02
歯科医師として歩んできた中で、ご自身の考え方や姿勢が大きく変わるような「転機」となった出来事はありますか?
INTERVIEW 02
大学を卒業してから16年間、私はずっと父の医院で勤務医(研修期間)として、親子で一緒に肩を並べて働いてきました。やはり偉大な父親の影に隠れている部分は大きく、どこか甘えもあったのかもしれません。しかし、その後現在の場所へ移転し、自分が名実ともに「院長」として全責任を背負って立つことになりました。親元を離れ、診療環境もガラリと変わったことで、医療に対する意識が一気に引き締まりました。
院長として一人の患者さんと最初から最後まで真摯に向き合い、治療を終えたときに「先生、本当にありがとう。おかげで美味しくご飯が食べられるよ」や「痛みが無くなり助かりました」「綺麗な口元が蘇って毎日が楽しくなりました」と、心からの感謝の一言を直接頂くことを多く経験しました。これまで感じたことのないようなやりがいと喜びが胸に込み上げてきました。「もっと患者さんを幸せにしたい」「そのためにも、もっともっと勉強して技術を磨かなければならない」という、歯科医療に対する誠実さ、プロフェッションを意識し、使命感が高まったのは、間違いなくこの経験がきっかけです。
INTERVIEW 03
現在の場所へ移転開業に至った経緯と、この熊本市の中心部(繁華街・オフィス街)で診療を続けられている理由を教えてください。
INTERVIEW 03
父の引退というタイミングと、手狭になった医院からのステップアップが必要な時期、そして何より先代から引き継いだ大切な患者さんを守り続けるために、この場所を選びました。
INTERVIEW 04
日々の診療において、歯科医師として特に大切にされている「核心の考え方」は何でしょうか。
INTERVIEW 04
歯の治療というのは極めて繊細で地道な作業の連続です。もしも治療のプロセスの中で、たった一つでも、ほんの少しでも手を抜いてしまうことがあれば、その後にどれほど時間をかけて完璧な被せ物を施したとしても、すべてが台無しになってしまいます。だからこそ、私は診療中の1ステップごとに「今の処置は本当に完璧だったか」「自分の全力がしっかり出せているか」を、心の中でしつこいくらいに確認しながら進めています。
INTERVIEW 05
治療方針を決める際など、患者さんと向き合ううえで常に意識していることはありますか?
INTERVIEW 05
お口に対する価値観や考え方は、患者さんお一人ひとりによって全く異なります。なので、医師の意見を一方的に押し付けて無理やり治療を進めることは絶対にいたしません。ご自身の歯なのですから、どうするかを決める権利は患者さんにあるのです。だからこそ、十分な説明を重ね、患者さんが心の底から納得して同意をいただけるまでは、あえて「様子見(経過観察)」に留める柔軟性を大切にしています。
INTERVIEW 06
初診の患者さんに対しては、どのような気持ちでお出迎えし、診療に臨まれていますか?
INTERVIEW 06
医療従事者である前に、一人の社会人として「笑顔の挨拶」を徹底し、患者さんが抱えられているお困り事を何でも包み隠さずお話しいただける雰囲気づくりを心がけています。
INTERVIEW 07
歯科治療に対して強い不安や恐怖心を感じている方へ、どのような説明や対応を心がけていますか?
INTERVIEW 07
歯医者が怖いと感じる方の多くは、子供の頃や昔かかっていた歯科医院で、ひどい痛みを無理やり我慢させられたり、嫌なイメージを植え付けられたりした経験をお持ちです。そのため、初診の際には「当院へ来られる前、最後に歯科にかかられたのはいつ頃ですか?」とよく質問させていただきます。
このコミュニケーションのプロセスを怠って、恐怖心で体がガチガチに硬直している状態のまま無理にお口を開けさせようとしても、まともな治療などできるはずがありません。まずはゆっくりと時間をかけてお話しし、「この先生なら怖くない、信頼できる」と私の人間性を少しでも分かっていただけるまで、焦らずに恐怖感を和らげることに努めています。
INTERVIEW 08
この熊本市の繁華街という立地において、患者さんからよくいただくご相談やお悩みには、どのような傾向がありますか?
INTERVIEW 08
実は熊本県は、子どものむし歯保有率が全国でワースト5に入り続けているという背景があり、親御さんの「我が子をむし歯から守りたい」という予防への意識は非常に高まっています。
また、成人の患者さんにおいては「歯周病」という病気の怖さが徐々に一般にも浸透してきたと感じます。私たちがしっかりと診査した上で丁寧にご説明すると、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、あるいは半年おきといったサイクルで、定期的にメンテナンスに通ってくださる方が本当に多くなりました。「自分の場合は、何ヶ月に1回の頻度で来たらいいですか?」というご質問もよく受けますね。
INTERVIEW 09
院長先生が理想とされる、本当の意味での「通いやすい歯科医院」とは、どのような医院だとお考えですか。
INTERVIEW 09
多くの患者さんは「家から一番近いから」「職場の目の前で便利だから」というアクセスの理由だけで歯医者を選びがちですし、もちろんそれも一つの通いやすさです。しかし、私は「本当にそれで大丈夫なのかな?」と少し心配になることがあります。なぜなら、治療の質や説明の丁寧さは医院によって千差万別だからです。「歯医者なんてどこへ行っても同じものだ」と思われている方にこそ、一度当院のこだわりを知っていただきたいですね。
INTERVIEW 10
「できるだけ生まれ持った歯を残す治療」について、先生はどのようなスタンスでお考えですか。
INTERVIEW 10
どんなにボロボロで厳しい状態の歯であっても、患者さんが「諦めずに残したい」と強く望まれるのであれば、その想いに全力で応えて最善を尽くすのがプロの務めです。
INTERVIEW 11
クリニック全体として「予防やメンテナンス」をこれほどまでに強く重視されている最大の理由を教えてください。
INTERVIEW 11
歯は、一度でもむし歯などで治療の手を加えて削ってしまえば、そこには必ずプラスチックや金属などの「人工物」が入ることになります。人工物である以上、一生劣化せずに持つということは絶対にあり得ず、天然歯に比べればどうしても再発のリスクを背負うことになります。だからこそ、本当に生まれ持った天然の歯を大切に守り抜くために、子どもの頃から「むし歯にならない、歯肉炎・歯周病にならない」クリーンなお口の環境を作る習慣を、日本にも広く根付かせたいという強い想いがあります。
INTERVIEW 12
患者さんが10年後、20年後の将来にわたって、長期的にお口の健康を維持するために最も大切だと考えていることは何ですか?
INTERVIEW 12
小児期からの脆弱な永久歯の保護、将来の病気リスクを下げる歯並びのアドバイス、そして成人以降は歯科衛生士という「プロのプロフェッショナルケア」の力を定期的に借りることです。
INTERVIEW 13
治療方針や、自費診療を含むさまざまな選択肢を患者さんに伝える際、特に意識している点はありますか?
INTERVIEW 13
保険診療には使用できる材料やかけられる時間に様々な制約が存在します。そのため、より優れた耐久性や審美性、歯を守る効果を追求できる「自費診療」の選択肢も、情報として等しく丁寧に提示いたします。しかし、治療法を最終的に決定し、選択するのは患者さんの権利です。ですから、「これがいいから絶対に自費にしなさい」と無理強いすることは100%ありませんし、逆に「保険診療だけで十分ですよ」と勝手にこちらの判断で可能性を狭めることもしません。
INTERVIEW 14
他院での診断内容に悩まれている方への「セカンドオピニオン」について、先生のお考えをお聞かせください。
INTERVIEW 14
当院で患者さんのお口を診断した結果、「この歯はもう骨が溶けているから抜かないとダメですね」「失った部分にはインプラントが一番良い選択肢です」とご説明した際、患者さんが渋々承諾されていたり、不安そうな表情を浮かべていたりされることは、表情を見ればすぐに分かります。そのような時は、無理に当院で治療を決めさせようとはせず、私の方から「では、一度他の歯医者さんのところへ行かれて、違う先生の診断も聞かれてみてはどうですか?」とお勧めするようにしています。別の医院でセカンドオピニオンを受けられた結果、そちらの治療が気に入ればそのままそこで治療を完了していただいても全く構いませんし、もしそちらの先生からも「やっぱり抜くしかないね」と言われて納得がいったら、またいつでも当院に戻ってきてくだされば、その時に責任を持って抜歯の処置をいたします(※なお、当院ではインプラント手術は行っていないため、インプラントをご希望の際は信頼できる専門医をご紹介しています)。
INTERVIEW 15
小児歯科診療において、大切にされている基本的な考え方や親御さんへの想いを教えてください。
INTERVIEW 15
大切にしているのは、「お子さんが子供の頃から、お口が健康で綺麗で何ともないうちから、歯医者さんへ遊びに連れてきてほしい」ということです。むし歯ができる前に定期的に通っていれば、痛い思いをすることは一切ありません。歯科医院では、正しく歯が磨けているかのチェックを行い、お母さんへの食事指導や正しい仕上げ磨きのコツをお伝えし、フッ素塗布を行うだけで済みます。「我が子を絶対にむし歯にしたくない」と願う熱心な親御さんに向けては、当院の歯科衛生士たちがしっかりとタッグを組み、責任を持って一生モノの健康な口腔環境づくりのサポートをさせていただきますので、安心してお任せください。
INTERVIEW 16
先代のお父様が特に力を入れられていたという「入れ歯(義歯)治療」ですが、先生の基本的なスタンスを教えてください。
INTERVIEW 16
当院が何より大切にしているのは、出来上がった後の「一手間」です。たとえ当院で作った入れ歯ではなく、他院で作られて不具合に悩まれている入れ歯であっても、安易に新調を勧めるのではなく、今あるものを丁寧に調整・修理し、通常の歯科医院の倍以上の回数にわたる細かな噛み合わせや粘膜との適合の微調整を重ねていきます。この地道な一手間を加えるだけで、入れ歯の噛みやすさは劇的に変わります。歯がなくてまともに物を噛めないと、お顔の高さが歪んだり、左右のバランスが崩れて全身の不調につながったりしてしまいます。自身の健康な歯がある方と全く同じように、入れ歯の患者さんにも日常生活で何でもガチッと噛んで、美味しく食事を楽しんでいただける最高のクオリティをご提供する、それが先代から受け継いだ私たちのプライドです。
INTERVIEW 17
親知らずの抜歯を含む「口腔外科処置」において、安全面や患者さんの負担軽減のために意識されている点は何でしょうか。
INTERVIEW 17
当院で行うすべての診療において、使用する機材や器具を完全に滅菌・消毒し、安全・安心な院内感染対策を徹底することは医療の大前提として100%実施しています。そのうえで、親知らずの抜歯などの外科手術を行う際に私が最も心に銘記しているのは、「できるだけ小さな傷跡(低侵襲)で、できるだけ時間をかけずに、素早く確実に処置を終える」ということです。
INTERVIEW 18
近年ニーズが非常に高まっている「審美治療」や「ホワイトニング」に対して、先生はどのような想いで向き合われていますか?
INTERVIEW 18
私たちが審美治療やホワイトニングを行ううえで患者さんにお伝えしているのは、「ホワイトニングを希望して来院されたからといって、いきなりその処置を施すことは絶対にしない」ということです。どれほど表面の歯だけを白く、あるいは形を美しく整えたとしても、その土台となる歯ぐきが歯周病で真っ赤に腫れてブヨブヨだったり、隠れたむし歯が残っていたりする状態では、審美治療の本当の効果は発揮されませんし、薬剤が激しくしみて病状を悪化させるからです。まずは事前にお口の中の精密な診査を行い、むし歯や歯周病がある場合はそちらの治療を完全に終わらせて、お口全体の健康な基礎(土台)を100%整えてから、満を持してホワイトニングやセラミック治療へと移行します。
INTERVIEW 19
歯科衛生士と連携して「チーム医療」を行ううえで、院長として最も大切にされていることは何ですか。
INTERVIEW 19
基礎疾患や持病をお持ちの方、お薬の服用歴がある方、治療に対する不安が特に強い方などの情報をスタッフ全員が事前に一寸の狂いもなく把握しておくことで、万が一の事故を未然に防ぐ確固たる防護柵を築いています。
また、歯周病治療に関しては、当院の優秀な歯科衛生士たちを全面的に信頼し、裁量を持って主体的に診療に関わってもらっています。もちろん、患者さんの中には「麻酔をしてまで痛い歯石取り(SRP)はしたくない」という方もいらっしゃいますから、そこはマニュアル一辺倒に押し付けるのではなく、スタッフが患者さんのお気持ちに寄り添いながら、臨機応変で柔軟なアプローチができるよう見守っています。
(なお当院での麻酔は全て院長の歯科医師が行います。)
INTERVIEW 20
リラックスして治療を受けてもらうため、院内の環境づくりにおいて患者さんのために工夫されている点はありますか?
INTERVIEW 20
広々とした開放的な待合室を完備し、基本的には「患者さんをほとんどお待たせしない」ストレスフリーな時間管理を徹底しています。
INTERVIEW 21
この熊本の街中(中心部)において、地域の皆さまにとってどのような歯科医院でありたいと考えていますか。
INTERVIEW 21
私たちのクリニックがある場所は街中ですので、お越しになる患者さんの多くは、お近くでご商売をされている方や、企業で働く会社員の皆様です。過密なスケジュールの中、貴重なお昼休みのお時間や、お仕事の合間のわずかな隙間を縫って、何とか時間を作って当院へ通ってくださっています。
だからこそ私たちは、患者さんの貴重なお時間を1分たりとも無駄にしないよう、時間には気を配り診療を行っています。
INTERVIEW 22
これからの未来に向けて、医院として特に力を入れて取り組んでいきたい事柄は何でしょうか。
INTERVIEW 22
患者さんご自身がお口に関心を持ち、自発的に検診へ来てくださる文化を育てること。そして、次世代を担う子どもたちが「むし歯や歯周病で歯医者に治療に来るような事態」を完全に終わらせることです。
INTERVIEW 23
最後に、ホームページをご覧になっている地域の患者さんや、お口の悩みを抱えて一歩踏み出せずにいる方へ向けて、院長先生から温かいメッセージをお願いいたします。
INTERVIEW 23
私はどこにでもいる、ごく普通の街の歯医者です。ただ、歯科医療のすべての領域において、患者さんに決して不利益を与えない安心安全な「平均点・合格点」は、どんな症例であっても確実に担保し、誠実な治療を提供することをお約束いたします。
私が何よりも人生において大切にしているのは、患者さんとの「出会い」そのものです。だからこそ、医療を上から押し付けるような冷たい関係ではなく、お互いの人生を尊重し合い、お互いの個性を深く理解し合いながら、じっくりと二人三脚で治療を進めていきたいと考えています。患者さんと私たちが、しっかりと温かく「心を通い合わせる」こと。そして、大切なご自身の歯の価値を一緒に共有し、力を合わせて守り抜いていくこと。それこそが、私が理想とする「本当の歯医者」の姿であり、そうやって信頼関係を結べた大好きな患者さんが、今こうして毎日のように笑顔で当院へ通ってくださっていることが、私の人生における最高の幸せなのです。
